山田の映画批評!

はじめまして、こんにちは!
山田です!

まず最初に取り上げたいのは
十二人の怒れる男』(邦題)
『12 Angry Men』(原題)
です!

最初見るときには白黒で画質が荒いので少し抵抗があるかもしれませんが、結果から言うとぜひとも見て欲しい作品です!
私自身、たちの悪い友人のK氏(面倒なので以後金井(仮))の猛烈なすすめに屈して見ることになったんですが、それ以前は手を出しても『トップガン』、『シザーハンズ』、『時計仕掛けのオレンジ』など1970~1990ぐらいのカラーのものだけだったのです。急に1950年代のものをすすめられたのですから、名前や評判だけは知っていたものの、現代社会に生きる私に白黒が耐えられるかと不安になりました。なので自分のなかで下馬評はかなり低い状態で見たのは確かです。
とはいえ金井の言うとおりに見てみたところ作品の深さに驚嘆を感じずにはいられませんでした!

ここからは少しあらすじなど入るので、嫌だったらみないでください!

この映画はおそらく映画通でなければあぁーこの人ねとはならないようなキャストで描かれています。主演のヘンリー・フォンダぐらいは知ってる人も多いかもしれませんが。

そういった意味で先入観なくみることができますね。スイーツ映画ではないということです。

この映画の特徴は、ズバリ場所の移動がほとんどないということです。物語の95%ぐらいはずっとひとつの部屋のなかで十二人の陪審員達が一堂に会した状態で展開されます。

軽くあらすじを言います。

少年が父親殺しで裁判にかけられる

陪審員で話し合われる(全会一致制)

ヘンリー・フォンダ演じる八番陪審員のみが無罪を主張する

少しずつ無罪派が出てくる

といった感じです

全員の意見が揃えば早々に終わって、帰れるというのに一人逆の意見を出した八番陪審員。本人は劇中で『私が無罪を主張しなかったら、少年はなんの議論もなしに死刑になってしまうからだ。』というようなことを言っています。はじめはなんの根拠もなかったということに相当驚きました。八番陪審員は、正義感のある公正な人物として描かれていますが、その熱さには感情移入してしまうほどのものがありました。他の11人も多種多様な人が集まっていましたが、そんなに情報がごちゃごちゃしていなくて、とても分かりやすかったと感じます。これはあとから聞いた話ですが、原作のレジナルド・ローズは実際に陪審員をつとめた後に構想を始めたそうなのでリアリティーがスッゴいあるのも納得がいきますね!

この作品のいいところと言えば、汗の表現です。
役者の表情もそうですが、汗によって感情や優位性などを表現したのではないかと感じました。中盤いこう、ほぼ全員が汗を書いていて一見静かながら熱く長い戦いであることを示しているのだと思う。こういった細かい描写がしっかりと描かれており重厚間というか作品の奥行きがでています。

いろいろ書いてきましたが正直私はタランティーノの作品のように伝えたいことがあまりなくただ楽しませてくれるようなほうをより好みます。が、そんな私でも引き込まれてしまうほどのfannyとは違ったinterestingな面白さがこのえいがには転がっています。

一方美化され過ぎているのではないかという声があるかもしれないがそんなことはない。人間の汚い一面も覗かせている。

本当に私はこの映画を見終わったあと、世界がひび割れた音を聴いた。おそらくこの僅か1時間半の経験は、色褪せることなくこの先の人生にhave an effect on してくるはずだ。

この映画はスイーツ映画で溢れかえる現代に対する槌である!と、高らかに宣言したい。これ以上書くと暴走しそうなので、この辺で筆を置こう。

最後に
はじめてで、つたない文章ではありますが、読んでいただいてありがとうございました。
結論として、この映画は絶対にみた方がいいです!この映画を見ずして何を見るのかというぐらいなんで、このブログを見て『十二人の怒れる男』をみないやつはシバキます。




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